いいトコ、あります。狐の足あとブログ

2020年は雪舟生誕600年!大内氏&雪舟ゆかりの史跡巡り~常栄寺②~

 

常栄寺の雪舟庭は紅葉の名所として知られていますが、いつの季節に訪れても、その幽玄な美を堪能することができます。

ちなみに、お参りする前に本堂正面の「南溟庭(なんめいてい)」も要チェックです。
築庭されたのは1968(昭和43)年で、雪舟の時代から考えると“つい最近”。築庭に当たって、「雪舟庭よりも下手に、それでいて素晴らしいものを」というやりとりがあったのだとか、案内板で紹介されているエピソード含めてご注目ください。

 

▲本堂の表にある「南溟庭」

お参りした後には須弥壇裏のお部屋へ回ってみましょう。
室内、そして本堂外周の廊下より、雪舟庭を眼前に臨むことができます。

 

▲雨の日は本堂の中からガラス戸越しに見る光景もおすすめ。緑が際立ちます

雪舟庭は紅葉の季節はもちろん、温暖化でなかなかお目にかかれなくなりましたが、
雪が降れば「水墨画」そのものの光景が広がり、新緑の季節はしっとりと雨に濡れた光景が見事です。

 

▲山裾の静かな空間に開けた庭園。下界と隔絶された静かな雰囲気がたまりません

雪舟庭は回遊式の庭園となっていて、外周にはぐるりと回遊路が整備されています。しっかりと高低差があり、いろいろな角度から美しい庭が堪能できます。

 

▲オススメスポットは、池の東側の東屋付近。小高い位置にあり、対岸の紅葉がよく見えます

 

▲東屋付近からの眺め(紅葉シーズン)


次回以降は、雪舟がアトリエとして使ったとされる「雲谷庵」跡や「瑠璃光寺五重塔」界隈について紹介します。お楽しみに!

 

 


【常栄寺】
山口市宮野下2001-1
TEL 083-922-2272

拝観料:大人300円・中高校生200円・小学生以下無料
拝観時間 8:00~17:00(11~3月は16:30まで)


前のページヘ戻る

Top