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山口市の伝統工芸「大内塗」を巡る

 

山口市の伝統工芸品といえば、中世に花開いた大内文化を今に伝える漆工芸の「大内塗」。深みのある落ち着いた色合いと優雅な絵模様、金箔による大内菱がその特徴で、器、夫婦箸、お盆のほか、かわいらしい「大内人形(大内雛)」が土産物として人気です。

▲「大内塗」は、山口市のふるさと納税の返礼品にも選定。写真は「夫婦箸」

 

「大内塗」のルーツは、京の都を模した都市整備を進めた大内弘世(大内氏第9代)に始まるといわれています。まちづくりの中で、多くの漆塗り職人たちも京から山口へと呼び寄せられたそう。その後、戦乱による京の荒廃もあって、大内氏の勢力拡大に比例して山口は「西の京」と呼ばれるまでに繁栄。大内氏の財政を強力に支えた大陸との貿易において、漆器製品は大陸への主要な輸出品の一つとなりました。この過程で、「大内塗」と呼ばれるようになったと伝わっています。

 

「大内人形」は、「大内塗」の代名詞とも言える存在。夫婦一対、丸い形状、小さなおちょぼ口と切れ長の細目、そして草木などが繊細に描かれた模様が印象的。大内弘世が、京を恋しがる公家出身の妻にたくさんの人形を贈って慰め、夫婦円満な生活を送ったというエピソードが、誕生の由来の一つともいわれています。

▲見ているとほっこり癒やされる「大内人形」


▲大内氏館跡(龍福寺)のすぐ近くにある「山口風月堂」(http://yamaguchi-fugetsudo.com/)では、大内人形をモチーフにした最中「もなたん」が人気

 


そして、「大内塗」は買って楽しむだけにあらず!山口市内では「山口ふるさと伝承総合センター」など、その伝統文化の技を体験できるスポットもあります。

 

●「中村民芸社」の体験メニュー●

その中でも人気上昇中なのが「中村民芸社」の体験メニュー。なんと「大内塗」で自分だけのオリジナルアクセサリーが作れちゃいます!中村民芸社の体験風景

イヤリングやピアスなど、「大内塗」の技法によるオリジナルアクセサリー作りを体験できるプログラムは、所要時間は60分ほどと手軽さも魅力。速乾性の漆を使用するため、終了後はすぐに持ち帰ることも可能です。

 

観光で訪れる方のみならず、お膝元の山口市民はもちろん、山口県民にも絶対オススメ!楽しみながら、ふるさとの伝統文化に接することができます。小学生以上が対象となっていますので、親子で「大内塗」にチャレンジしてみませんか?

 

詳しくはこちら
中村民芸社 https://nakamuramingeisha.jimdo.com/
体験ネット予約 https://www.asoview.com/item/activity/pln3000032259/

 

何年か後、「大内塗」のアクセサリーが世界的なブームになっているかも!?

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