いいトコ、あります。狐の足あとブログ

2023年8月

杜氏さんに聞きました!「貴」の美味しさの秘訣

8月30日(水)、第1回『湯田温泉さけアカデミー』が狐の足あとの2階多用途スペースで開催されます!

酒蔵さんからゲストをお招きして、酒造りへの想いや自社のお酒について、酒蔵さんの考えるお酒の楽しみ方などを、湯田温泉の名店から提供されるお料理とともに知り、学ぶことができる全8回のイベントです。

記念すべき第1回の酒蔵さんは、「貴」でおなじみの永山本家酒造場、
modernjapanese「はるさあ」のお料理と一緒にお楽しみいただけます。

イベントの詳細はこちら↓

今回、さけアカデミー開催にあたって、5代目当主でもあり杜氏でもある永山貴博さんに、直接酒造場でお話をお伺いしました。

厚東川の中流域に位置する二俣瀬に蔵を構えている永山本家酒造場。

秋吉台の豊富なミネラル分を含んだこの水が、酒造りに使われているそうです。

酒造場の入り口。2階の「フタマタセコーヒー」は2022年4月にオープンしたばかり!

自然豊かな風景を眺めながらコーヒーやスイーツを楽しむことができます♪

ただいま蔵は改装中のため、蔵見学は休止中ですが改装が終われば見学することができます。
それまでは「フタマタセコーヒー」で貴の世界を感じることがことができます。

永山本家酒造場5代目当主の永山貴博さん。

元々はカナダに留学されていましたが、2001年に戻られ蔵を継ぐために広島で杜氏になるための勉強を始められたそうです。

当時の日本酒を取り巻く環境は厳しいもので、そして蔵の状況も「惨憺たるもの」だったそうです。
その状況を変えるために永山酒造の可能性を探っていく中で、自身の「貴」の酒造りに強い影響を与えたのは、ヨーロッパのワイナリーでの経験だそうです。

永山さんは、現地で働く人たちの言葉から、いい酒造りのためにはいい原材料となる作物が育つ環境—『テロワール』が必要であるという考え方に共感されました。

帰国後は、酒蔵で所有している水田を飯米から酒米に切り替え、原材料の米作りから情熱を注がれるようになられたそうです。

そのこだわりが形になったのが、「ドメーヌ貴」というブランド名の
社屋の目の前で育てた宇部産山田錦を醸造した地産の日本酒です。

また、歴史好きという一面も持たれる永山さん。

日本酒のルーツについてのお話の中では、「ヤシオリの酒」などについても伺うことができました。
※ヤシオリの酒とは、スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治するときに使ったお酒です。

日本酒のルーツは神事や占いにあると話される永山さん。

「神様とつながるための日本酒」—蔵の2階に作られた立派な神棚からも、その思いが伝わってきます。

現在では「貴」だけでなくその酒造りへの姿勢から「永山貴博」として数々のメディアに登場されも山口県内だけでなく全国の酒造りをリードする存在となられた永山さん。
最後に、これからの展望についてのお話もお伺いしたところ、オリジナルのお酒を造るにあたって、色々な選択肢の中から、これからの若い人に飲んでもらうことを考え、ビールというジャンルに進出されることにしたそうです。
これからの新しい挑戦にも期待したいと思います。

今回は、永山貴博さんに酒造りへの強いこだわりなど、様々なお話をお伺いしました。
湯田温泉さけアカデミーは、永山さんをはじめ、酒蔵さんや杜氏さんと直接交流しながら貴重なお話を聞くことができる場です。

酒蔵さんは月替わりで、毎月月末最終水曜日に開催します。ぜひご参加ください!

永山本家酒造場
〒759-0133山口県宇部市大字車地138番地 TEL:0836-62-0088
永山本家酒造場HP 純米酒 山口県|永山本家酒造場「貴」の公式WEBサイト (domainetaka.com)

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